応募された13作品と、作者のコメントは以下のとおりです
1『病息』byousok
<香月泰臣/Taishin
Katsuki>
タイトルは「びょうそく」と読みます。病の始まりから終息までを8mmフィルムにキリや線香でダメージを与える事で表現してみました。
2『壁-2』Le Mur(wall)-2 <太田 曜/Yo Ota>
2017年制作の『Le Mur』から派生した作品。足型を紙で作りアニメーションにしたが、本編には使わなかった。このフィルムを使い、直接光が届くようにフィルムに穴を開けた。
3『春とコロナと雪』Tokyo Drift in Virus Season <Johan Chang>
日本での最後1ヶ月。そろそろ台湾に帰国する。予定通りではないことは誰でも多い季節だけど、生き延びたい気持ちがある。その気持ちをフィルムで記録する。
4『生態系-30』Ecosystem-30 小池 照男/Teruo Koike
生態系-30は、生態系作品の連続作業です。1997年撮影の8mmフィルムにスクラッチ、音は私の笛、2020年4月29日完成。
5『クロマデプス花火』ChromaDepth fireworks <阿部 和浩/Kazuhiro Abe>
クロマデプスメガネというものをかけると立体的に見える花火です。
新型コロナの影響で花火大会も軒並み中止に追い込まれています。
事態が終息し、また打ち上げ花火を楽しめる日が来る事を祈っています。
6『marble』 <よこえれいな/Reina
Yokoe>
外で撮影できない状況下での8ミリフィルム。
家にあるアクリル絵の具でできるマーブリングという版画技法を用いました。
8ミリの小ささでの着色を映写拡大すると、今まで見えなかった世界が見れます。
音楽:沼田雄二
7『煮奴』Boiled cold tofu <芹沢 洋一郎/Yoichiro Serizawa>
10年以上前に他界した母は極度の潔癖症で、冷奴の豆腐を一度煮沸してから食卓に出していた。そんな母がコロナの中生きていたら、案外イキイキと活動していたのではないか。
8『九条小町2』Princess Kujo 2 <万城目 純/Jun Manjome>
現在、施設にいる母を[九条小町]と見立て、その心象風景を描く。原版film(2003頃?)は、現在では廃園となった熱帯植物園の外景(音楽:水谷 晨 声:kimie)
9『揺曳(ようえい)』FLUTTER <能登 勝/Masaru Noto>
現在制作中の作品「揺曳」の丁度緊急事態宣言が発令された頃にプリントした部分。テキストはその頃に見た夢です。
10『energy - 0 -』 <ムラカミロキ/MurakamiLoki>
「運動」「動き」とはエネルギーだ。現在、Covid-19の影響により、世界中で人の動きが制限されている。そしてその動きはリアルタイムであるかは関係なく、モニター・画面の中に しか存在しなくなっている。
11『光の書誌学』bibliography
for lights <大橋 勝/Masaru Ohashi>
採取した光に付箋を貼り、配列する私的な営み。フィルムにパンチで穴をあけ、表面をヤスリで削ることで、光を修復する。
12『angel medicine』 <伊藤 隆介/Ryusuke Ito>
フィルムによる映画とは、銀塩という現実の物質が、現実に存在する者の影を物理的に記録する、いわば化学現象である我々の生と同等に存在するものです。
同様に、16mmフィルム上に銀塩が結ぶ像に、塗られた顔料の持つ色彩の物質感と、そこ穴を開けて生まれる欠落のイメージが拮抗して、生き生きしたリズムを作り出すことを願います。
13『欺瞞』DECEPTION <水由 章/Akira Mizuyoshi>
欺瞞に満ちたこの国で、人々は必死に生きている。ふざけるんじゃねえよ!
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